ガタンっ!!
勢いよく屋上のドアを開けた。
……あっ!!見つけた!!
夏美は、屋上のフェンスに寄り掛かり空を見ていた。
うちは、ゆっくり夏美の所へ歩いて行った。
そしたら、不意に、
「千夏…。」
と声をかけられた。
「あの日以来だな…。ここに来たの。」
そういって、うちは微笑んだ。
「……。そうだね。私もここに来たのはあの日以来かな。」
そういうと、夏美はうちの方を向いた。
目には涙がたまっていた。
そして…
「一つ聞いてもいい?千夏。」
「うん。」
「嘘はなしでね?」
「うん。」
「あなたは私といて本当に楽しいの?」
「うん!!めちゃくちゃ楽しいよ!!」
「嘘は、なしよ。」
「嘘なんかついてないよ…。うちは本当に…。
でも、あとちょっと、ちょっとだけでも言いからおしゃべりとかしたいな…。なんて。」
「ならそう言ってくれればいいじゃん?」
「えっ!?だってそんな事言っても、夏美を困らせるだけだと思って…。」
「まぁ、確かに私は、話すのは苦手ね。でも、そうやって言ってくれれば、喜んであなたと話すわ。…だから私には正直に話して?気を使わなくてもいいから…。」
そうか!うちが、正直に言わなかったから、夏美も不安になってたんだ!
「ごめんね!これからは夏美には正直になる!」
「ありがとう。」