やっと、あたしたちの順番が来た。
このジェットコースタ―の売りは、海に落ちていく感じがするところらしい。
乗車時間15分と以外に長いジェットコースタ―だ。
「どうぞ! 」
係員が言う。
「シートベルト、しっかりしてくださいね」
係員が、安全チェックをする。
「うわぁ~ワクワクするな! 王子! 」
「きっと楽しいよ! 」
ジェットコースタ―が音を上げて発車した。
「「きゃあぁぁ」」
前の人、すげ~悲鳴。
けど、気持ち分かるかも。
めっちゃ楽しい!
あたし達は、2人乗りの6列あるジェットコースターの最後尾に乗った。
「なぁ! 王子! 手をあげるといいのか? 」
前の人の半数が手を上げている。
「いいっていうか……スリリングを楽しめるっていうか」
ジェットコースタ―に乗っているにもかかわらず、普通に会話をしている余裕があった。
絶叫って全然怖くない。めっちゃ楽しい。
ジェットコースタ―に乗り終わったあたし達は、モモカ達を探した。