おぉ!!


遊園地に入った途端、別世界に来たみたいな気分になって、テンションが上がる。
あたしは、パンフレットを見た。


「何に乗ろうか? 」

王子が、みんなに聞く。


「これ! これ乗ろうぜ! 」


あたしが、パンフで指を指したのは、ジェットコースター。



「おっ!
いいじゃん! 行こうぜ! 」



王子も乗り気だ。



……しかし




「えっ?
私、無理ぃ~怖いぃ」



と、モモカが女の子らしいことを言う。



「お……俺もパス……」



ユウキが嫌そうな顔をしている。
男のくせに情けねぇなぁ……。


「なんだぁ~ユウキ怖いのかぁ? 」



「そっそんなんじゃね~よ」



明らかに、やせ我慢だった。



「お前、ほんと昔っから変わらね~な! 」



ハルトは、クックッと笑う。



「なにがだよ? 」



ユウキが怒ったように返す。



「昔から絶叫とか、怖いのとか嫌いだろ?
小さい頃は弱虫だったしなぁ」



「……」



ユウキは、言い返せなかった。