バイトと部活の日々を過ごしているナズナの携帯に、1本の電話がかかってきた。
『ナズナ~久しぶりぃ』
『モモカ、そうでもないぞ……』
『細かいこと気にしなぁ~い』
お気楽な奴。
『で、用件は? 』
『私とハルト様とナズナで遊ぶって言ってたじゃん? 』
『あたしはいいって言ってないけど……』
『ハルト君とのこと協力してくれるって言ったでしょ~!
まぁ強制的に連れてくから、いいんだけど。
それで、メンバー私とハルト様とナズナとユウキ君に決まったから! 』
『……』
強引通り越して横暴だな。
まぁ仕方ないか……。
『ところで、ユウキって誰? 』
『やっだぁ~ナズナ。
同じクラスの人じゃない!
よく、ハルト様と一緒にいる! 』
『……?? 』
そんな奴いたか?
『髪の毛茶髪でツンツンしてる人だよ! 』
『知らん』
『そう。まぁいいわぁ~。
とにかく4人で、はなまる遊園地行くことになったからよろしく~!
日にちは、8月23日だから空けておいてね! 』
『はぁ? 遊園地? 』
プープ―
モモカは、伝えたいことだけ伝え電話を切った。
勝手に切るなよ!
自己中すぎるだろ。