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「カナミ、大丈夫か?」
「ミカ……っ痛……」
「カナミ先輩ぃ」
「カナミ」
カナミと呼ばれた女の子が、足を押さえ倒れている。
そこに、女子バスケ部のメンバーが詰め寄る。
「これじゃあ、明日の試合には出られないな」
「そんな……監督」
「俺は、とりあえず、カナミを病院に連れて行く。
みんなで、明日の試合の代理を探すんだ」
「私、男バスに心当たりないか聞いてくる」
髪の毛の長い女の子が走っていく。
「認めない……あたしの右腕にカナミ以外のコが入るなんて……」
ミカがボソりと呟いた。