あたしは、ティッシュBoxや洗剤を購入。


その後、ショッピングセンターの本屋の前を通る。
すると、中から王子が出て来た。


「あっ! ナズちゃん! ナズちゃんも買い物? 」

「おう」

「俺は、雑誌を買いに来たんだ。
ナズちゃんは? 」


王子は、本の入った紙袋を抱えていた。


「日用品を買いに来たんだ」


「あっ! そうだ!
ナズちゃんに、聞きたいことが、あったんだ。
もうすぐ、夏休みじゃん!
バスケ部の合宿があるんだけど、ナズちゃん参加しない? 」


合宿?


「えっ? なんで、あたしが? 」


バスケ部でもないのに。


「いや、部活なんだけど、自由参加だから、大丈夫なんだって!
だからどうかな~と思って。きっと楽しいよ!
プロの先生が教えに来てくださるんだ! 」


「考えとく……」


とは言っても、やっぱり、部員じゃないあたしが行くのはどうなんだろう……?
しかも夏休みは、バイトがいっぱいあるしなぁ……。


「うん!
日程決まったら伝えるな!
じゃあ、俺これから夕飯の買い物してくから! 」


「王子って、たしか一人暮らしだったよな? 」


あたしは、ふと疑問に思ったことを聞いた。


「そうだよ」

「自分で、メシ作るのか? 」

「おう! たまにな! 」


「へぇ~! 」


スゲーな……人は見かけに、よらなね~な。



「じゃあ、そろそろ行くから! またね! 」


「おう! 」


こうしてあたしは、王子と立ち話した後、別れた。