試験3日目。


今日は、古典と、理科と、家庭科のテストだった。



「……」




モモカが、灰のようになっていた。


「モモカ~しっかりして! 」


アイリが叫ぶ。


「……もうだめ」


モモカが、か細い声で言った。


「毎日そんなこと言ってね~か? 」


「ナズナ!
モモカにショックを与えるようなこと言わないで! 」


アイリが、怒っている。


「あっ!
王子が、さっきこっち向いて笑いかけたぜ! 」


「えっ!? どこどこ? 」


モモカは、すぐさま復活した。


「……」


現金な奴。