ユウナの部屋に案内されて、そこには、お姫様ベッド、液晶テレビ、パソコン、高そうなテーブル、絵……など、やっぱり豪華だった。
「ほう……」
スゲーな。
探検してぇ~もしくは、探索!
あわよくば何か貰えね~かな?
なんて、図々しいことを考えていると……
「どうぞ! 座って下さい」
と、ユウナが促した。
早速あたし以外は、テキストを出して勉強を始める。
すると、使用人らしき人が、高そうなコップに紅茶、おいしそうなケーキを持ってきた。
甘いものに目がないあたしは、勉強そっちのけでケーキを見ていた。
「どうぞ? 召し上がって大丈夫ですよ」
その様子を見ていたユウナがクスっと笑い、声をかけてくれた。
「やったぁ。
いっただっきまぁす! 」
「どうぞ。お2人も召し上がってください! 」
ユウナが勉強してる2人に声をかけた。
「うわぁ!
なんだこれ! まじうめぇ~! 」
これ、高級なケーキなんだろうな。
味が上品な気がする……。
まぁ高いものなんて、ほとんど食ったことねーからよくわかんないけど。
「くすくす。
どうぞ、たくさんあるので、もっと召し上がってください」
「まじかぁ!
じゃあ遠慮なく! 」
あたしは、ケーキ1個をすごい早さで食べ切り、2個目、3個目と平らげていった。
「美味しい~」
アイリが微笑んでいる。
「ほんと美味しい!
これ、どこのケーキなの? 」
「うちのパティシエが、作ったんですわ」
ユウナが微笑む。
パティシエって……家に専属のパティシエがいるのか。
「へぇ~」