「ってか、どこでやるんだ? 」

あたしん家は無理だぞ。




「ファミレスとかかなぁ? 」

「ファミレスじゃ集中出来なくない? 」

アイリとモモカが悩んでいる。


「私の家でしたら、空き部屋がありますよ」


「ほんとにぃ?
やったぁ。じゃあ、ユウナの家でいい? 」

アイリが、喜んでいる。

「はい」


勉強会は、ユウナの家でやることになった。








学校から、ユウナの家にみんなで向かう。


「ここですわ」


ユウナが指をさしたところには、大きな豪邸がそびえ立っていた。


「……スッゲー! 」


なんだこの家は……。お城か?



「ここがお家? 」


モモカが、ユウナに尋ねた。


「はい」


と、ユウナが、にこやかに笑っている。


ユウナって、マジなお嬢様だったんだな。


ユウナが、インターホンを操作し、立派な門を開け、中庭を歩いていく。



そこに、ついていくあたし達。


洋館のお城のような家に入った。


中には、シャンデリアがあり、高そうな絵や壷が飾ってあった。




後から聞いた話しだが、ユウナの父親は、IT企業の社長らしい。