通常授業が始まって、数日が経ち、学校にも慣れてきた頃……。
今日も何事もなく過ぎて、午後の昼休み。いつものメンバーでお昼を食べている。
「私、バレー部入ったんだぁ~」
モモカは、毎日真面目に練習に出ているようだ。
「私、吹奏楽部とコーラス部に入ったよ」
「アイリ、かけもち? 大変じゃね? 」
かけもちとか、ぜって~無理。
「好きなことだから~大丈夫!」
なんかアイリ、イキイキしているな。
……羨ましい。
あたしは、毎日学校に来てなんとなく過ごして……なにしてるんだろうな。
「そっか~。スゲーなぁ。ユウナは? 」
「家庭部ですわ」
ユウナやっぱ家庭部入ったんだ。
似合いすぎ。
「ナズナは? 」
モモカに聞かれて……
「帰宅部」
「アハハ。なんだよそれ!
バレー部に入らない? 」
モモカに誘われたが、入る気はさらさらない。
「パス!
入る気ね~し。
バイトが忙しいから」
「なんだよぉ~つれないなぁ」