「おはようございます。ナズナちゃん! 」


見知らぬ可愛らしい、黒髪のお嬢様のような女の子に声をかけられた。
誰……?



「おはよう……ところで、どちらさま? 」


「紹介が遅れました。
私、トモカちゃんの従兄弟の秋宮 優菜(あきみや ゆうな)です。
よろしくお願いします。」


「あぁ!
昨日トモカが言っていた!
おう! よろしくなっ! 」

「ふふっ!」





……?
ユウナが、突然笑いだした。




「なに? 顔になんかついてる? 」


あたし、初対面の人に笑われるようなことした?


「いえ……失礼いたしました。
トモカちゃんが言っていた通りの人だなって思ってしまって……」

「トモカが? なんて言ってたんだ?」

「男勝りで、ガサツで、元気すぎる子だって」

「なんだとぉ……トモカ後で覚えてろよ……! 」

アイツ、余計な事を……!

「ふふっ!
あら先生がいらっしゃったみたい。
また、お話してくださいね。では」





ユウナは、自分の席に戻った。