1st終了。

1―2…12点
3ー3…11点




僅差で、あたしたちのチームが、勝った。

「上手くなったな!
カリン! 」

ミカ先輩が、カリンの頭をポンポンと叩く。

「ナズナちゃんとの連携もバッチリですね!
2人とも一緒に練習したのかしら? 」

カナミ先輩が聞いてきた。

「今日が初めてだよな? 」

「うん」

カリンが、頷いた。

「マジかよ?
将来有望だな!
来年は、全国大会行けるかもな! 」

ミカ先輩は、嬉しそうだった。

「まぁ、次のゲームはうちらがいただくけどな!
もう時間だ」





2nd開始。

最初からいいペースの両チーム。
またしても一歩も譲らない。
1―2が入れれば、3ー3も入れるという感じだ。
白熱する試合に、会場は、とても盛り上がった。



**********

観客席。

「さすが、ミカ先輩たち」

「1年生も頑張ってるわよ!
とくに、あの子、誰だっけ? 」

「あの子、たしか貼紙されてた子じゃない?」

「ナズナちゃん、かっこかわいい!」

「頑張れ」

など、さまざまな声が、飛び交っていた。
……これがきっかけで、後に、一波瀾おこることを、ナズナは、まだ知らない。
この試合で、ナズナの知名度と好感度は、急上昇するのであった。

2nd終了。

1―2…16点
3―3…18点


3ー3が勝った。これで、1対1だ。