1st終了。
1―2…12点
3ー3…11点
僅差で、あたしたちのチームが、勝った。
「上手くなったな!
カリン! 」
ミカ先輩が、カリンの頭をポンポンと叩く。
「ナズナちゃんとの連携もバッチリですね!
2人とも一緒に練習したのかしら? 」
カナミ先輩が聞いてきた。
「今日が初めてだよな? 」
「うん」
カリンが、頷いた。
「マジかよ?
将来有望だな!
来年は、全国大会行けるかもな! 」
ミカ先輩は、嬉しそうだった。
「まぁ、次のゲームはうちらがいただくけどな!
もう時間だ」
2nd開始。
最初からいいペースの両チーム。
またしても一歩も譲らない。
1―2が入れれば、3ー3も入れるという感じだ。
白熱する試合に、会場は、とても盛り上がった。
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観客席。
「さすが、ミカ先輩たち」
「1年生も頑張ってるわよ!
とくに、あの子、誰だっけ? 」
「あの子、たしか貼紙されてた子じゃない?」
「ナズナちゃん、かっこかわいい!」
「頑張れ」
など、さまざまな声が、飛び交っていた。
……これがきっかけで、後に、一波瀾おこることを、ナズナは、まだ知らない。
この試合で、ナズナの知名度と好感度は、急上昇するのであった。
2nd終了。
1―2…16点
3―3…18点
3ー3が勝った。これで、1対1だ。