――ダンっ!!
俺は屋上のドアを勢いよく開けた。
…………!?
そこには、大の男3人が倒れていた。
誰だ? コイツら。
明らかに、うちの生徒じゃない……はっ!? ナズちゃんは?
俺が、辺りをキョロキョロと見渡すと……
ベンチにナズちゃんが、倒れているのを見つけた。
俺は、駆け寄り、ナズちゃんをさすった。
「ナズちゃん……ナズちゃん」
「ん……ヒロ」
その後、ナズちゃんは目を覚まし、怪我もなく大丈夫だった。
イジメの犯人も見つかり、一見落着。
しかし、俺には気になることがあった。
ナズちゃんが寝言で言ったヒロという名前……一体何者なんだ?