ハルトファンクラブの面々が、去って、ごつい男たちが、かかってきた。
正直あいつらがいなくなってくれて助かった。あたしのこんな姿誰にも見せられない。
まず大柄の男1人だけが、襲ってきた。
他の2人は、高見の見物らしい。ナメやがって……。
男は、見た目の割に、隙だらけだった。ひょいひょいっと、かわしていると、男は頭にきたらしく、素早くパンチを繰り出してきた。
……遅いっ!!
パンチをよけ、男の背後に回り込み足に蹴りを一発いれる。
体制を崩した男はそのまま前に倒れ、あたしは後ろからパンチをいれた。
男はヒクヒクしている。完全にノックアウトだ。
……弱っちいなぁ。
「ヤロウ! 」
仲間の2人の男たちが、怒って、一気に襲い掛かってきた。
男達は、パンチや蹴りを繰り出すが、あたしには全く当たらない。
逃げてても埒があかないので、一人目の男の腹にパンチを入れ、もう一人の男には、背後から蹴りを入れた。
あっという間に、男達は倒れてしまった。
「だらしね~なぁ」
あたしは一人呟いた。
やっぱちょっと鈍ったかな?
鍛えとかね~と!
小学生の時、チームを一人で潰した時のカンはまだ戻っていないらしい。