ドアの向こうから現れたのは、茶髪の髪が長い少女と、黒髪のショートでメガネをした知的な少女と、背の低い髪を2つに束ねた、かわいらしい少女を先頭にした、女子の集団だった。
ざっと10人はいるな……。
少女達が、近づいて来る。
異様な雰囲気が漂った。
寝転がっていたあたしは、起き上がって警戒する。
「なんかあたしに用? 」
「木崎ナズナさん……はじめまして」
茶髪の髪の長いスラッとした少女が言う。
この子確か、男子バスケ部のマネージャーの……カナコとか言う奴じゃないか?
「ってか、あんた達、何? 」
人の昼寝邪魔しやがって……。
「私たち?
名乗るほどの者では、ありませんわ! 」
さっきとは違う、メガネをかけた知的な感じの少女が喋った。
「そぉだよぉ~今から、消える奴に教える必要はないよぉ」
背の低いかわいらしい少女が、無邪気な顔をして、怖いことを言う。
「消える? 」
物騒だな~おい。
「はい。
貴方には、申し訳ありませんが、消えていただきます」
知的そうな少女の目は据わっている。
「なんで?
あたし、あんたらになにかした覚えないんだけど」
全く身に覚えがない。