「あのさ……」


一つ疑問があった。


「何? 」



「どうやって、ここまで調べたんだ? 」


俺は、不思議に思った。


「どうやって?
それは、企業秘密よ。私の情報網を、甘くみてもらっちゃ困るわ!
たいていの情報は、手に入れられる」

あなた何者ですか?

「……」

「まぁ、この学校の生徒のたいていの秘密は知ってるしね。私には、先生ってゆうバックアップもあるし」

トモカちゃんは、怪しげに笑う。
そういや、こんな噂があったっけ。
一年に凄腕の情報屋がいて、裏でいろいろ手を引いているって……。
それがトモカちゃんだったのか。
この子だけは絶対敵に回したくない……と俺は思った。





「とにかく、ある筋から仕入れた情報によると、来週の球技大会で何か事を起こすらしいの」

ある筋……ってどこですか?

俺は、ツッコミたい一心を抑えて聞いていた。



「なにをする気なんだ? 」

「わからないわ。
でも球技大会が、尻尾を掴むチャンスだと思うの」

「尻尾をだす……か」

「うん。
それまでにまだ時間あるし、出来るだけ情報を集めて、手を打っておこうと思うの」

なんか凄い。

「また状況が変わったら報告する。
ハル君も、出来るだけ情報集めて欲しいの」

「分かった」

「じゃあ私、今日用事があるから。またね」

トモカちゃんは、嵐のように去っていった。
トモカちゃんってマジで何者なんだ?