一通りの嫌がらせを受け、今日もまた同じ嫌がらせをされていた。
学習能力ねぇな。
ネタ切れか?
と思ったが、一つだけ違うとこがあった。
それは……ユウナにも同じ嫌がらせがされていたことだ。
あたしは、頭にきた。
ユウナは、関係ない。
確実にあたしのせいだ……。
ユウナは、
「大丈夫だよ」
と、笑っていたが、これ以上ユウナに対する嫌がらせがひどくなったら、あたしは耐えられない。
自分が嫌がらせを受けるのは、耐えられるが、ユウナまで道連れは、嫌だ。
だから、あたしはある決心をした。
いつものようにユウナが、雑談をしにやって来た。
「ナズナちゃん。この数学の問題、分からないんですけど? 」
ごめん。ユウナ。
「知らね~よ……それよりあっち行ってくんね?
目障りなんだけど」
がやがや……
周りの視線が痛い。
あたしは、精一杯の冷たい目線をユウナに向ける。
「なんで……ですか? 」
ユウナは、訳が分からないという顔をしていた。
「……」
あたしは、なにも答えられなかった。
すると、ユウナは、信じられないという顔をして、泣きながらクラスを出て行った。
ごめん!
ごめん……ユウナ。
あたしは、心の中で何回も謝った。