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貼紙事件から、一週間経ったある日……学校に登校し、上履きを履こうとしたら、画鋲が数個入っていた。
あたしは、びっくりしながらも、手に刺さらないように注意して画鋲を取り出した。
いまどき、こんな古典的な嫌がらせする人いるんだ……。
画鋲を捨てて、教室に行く。
教室に入ると、みんながあたしをジロジロ見ていた。
自分の座席まで来ると、ようやくその意味が分かった。
机には、ひどい落書きがしてあって『馬鹿』とか『死ね』とか書いてある。
しかも、机の中の私の私物は、ぐちゃぐちゃ。
……さすがにカチンときた、あたしは、机を蹴って、その場から立ち去った。
クラスの周りの女子は、笑っている奴、見てみぬふりをする奴、さまざまだった。
あたしが、出て行った後、ユウナが、片付けをしてくれたらしい。
それから、あたしは今日の授業をサボって屋上で昼寝をしていた。