休み時間、トイレに行くとばったりアイリと会った。





「ナズナ……あれ、本当なの? 」

「……アイリは、貼紙を信じるのか? 」

「わかんない……けど、モモカは、凄くショックを受けていたから。
私は、モモカについていてあげなきゃ」

「そうか……」

「ごめん」




それから、あたしは、モモカやアイリ……クラスのみんなに無視され続けた。
お昼もこりゃ一人ぼっちだなと思っていたが、隣のクラスから、トモカがお弁当を持ってやってきた。


「ナズナ! 一緒に食べよ! 」

なんで、トモカが?

「ああ……でも、いいのか?
いつも自分のクラスで食べてるだろ? 」

「いいよ、いいよ!
ど~せ、このクラスの子たちは、あの貼紙信じて、ナズナを無視でしょ? 」

トモカが、怒りながら言った。



トモカ……。



「ありがと」



トモカの気持ちが嬉しかった。



「私とナズナの仲だもん。
当たり前でしょ! 」

トモカが笑って言う。






それが、あたしの支えになっていたんだ。