**********
観覧車に乗り終わったあたし達は、合流したが、なんだかモモカと王子の様子がおかしい。
「どうした？ 」
あたしは、モモカにこっそり聞いた。
「別に……なんでもないわよ」
「……？ 」
王子と、うまくいかなかったのか？
「……あのさ、腹減らない？
あそこに売店あるぜ。行こう！ 」
ユウキが指差した。
「そうだな。行こうぜ」
ユウキも空気がおかしいことに気づいているみたいだ。
必死で話題を探し、喋っている。
微妙な雰囲気のまま、売店に着いたあたし達。
あたしとハルトは、ハンバーガーセットを注文し、モモカとユウキは、ヤキソバを頼んだ。
「「……」」
「ユウキ、それウマイ？ 」
「まぁまぁだな。
もっと味濃い方がいいな」
「マジで？
モモカは？ 」
「普通」
……話し、続かない。
なんなんだよ、もう！
みんなが食べ終わり、一休みしていると、王子が、トイレに行くと言って立ち上がった。
