いわゆる一目惚れってやつ

それからいろいろあって彼と付き合うことになった。

彼の名前は

桜川 煉 《サクラガワ レン》。

煉は、最高な人だった。

全てにおいて完璧だった。
完璧だったからこそ、
モテるのなんか当たり前。
でも見てられなくて
嫉妬して、隠れていつも泣いてたあたしを

必ず真っ先に見つけて
優しく、力強く抱き締めてくれた。


―――『俺にはお前だけだから。』


ありきたりな言葉?

それでも嬉しかったんだ。
煉はあたしを大事にしてくれた。


そんな彼は

もう、この世にはいない。