「いいか、花、よく聞け。俺は二人が死んでから、お前のせいで死んだなんてこと、これっぽっちも思ったことなんてない。」



「嘘・・」



「嘘なんかじゃねえって!信じろ!!お前はなにも悪くなんてねえんだよ!!だから、お前が一人で抱え込むこともない。いつまでもそんなこと言ってたら・・お前を・・花を助けた母さんや父さんは悲しむし、怒られるぞ?・・頼むから、もうあんなことすんなよ。まだ思ってることあんなら全部俺に吐き出せ。花は一人じゃない。俺がついてる。花は、俺の大事な妹だから、家族だから。もう、大事な人・・失いたくねえんだよ・・。」




あたしは最低だ


最低なやつだ




何度も何度も心の中で思った。




こんなにも朔兄を苦しめて




「朔兄・・ごめんなさい・・もうしない・・絶対に・・・・約束する」



あたしがそういうと朔兄は

涙でぐちゃぐちゃな顔で笑顔をつくった




「約束だかんな。」