翌日、退院したあたしは

朔兄と一緒に家に帰った。



朔兄は

帰るまでの道のりで

あたしを責めたりしなかった


今日の夕飯なににしようか

とか

今日は面白いテレビがやる、一緒に見ような

とか。





夕飯のとき朔兄は一人でずっと喋り続けた


あたしを笑わせようと

元気付けようと



ここまでしてくれる

朔兄を


あたしは

何も考えず



傷つけたんだ