あたしがちゃんと
お母さん達のそばにいれば


あんなことは避けられたのかもしれない。

もし男があたしの前にいたとしても

あたしがすぐに逃げてたら


お母さんやお父さんが死ぬこともなかった。



全てはあたしのせいなんだ。


あたしが悪いんだ。



あたしなんかいなきゃよかったんだ。



あのときのあたしは

全てが自分のせいだと思い込み

初めて死のうと思った。



自殺をしようとした。




朔兄のことをなにも考えずに。






お母さん達が死んだ一ヵ月後、


あたしは

自分が殺したも同然という

罪悪感に耐えられず





――――・・切ったんだ。