「おか、さ・・ん・・!!!!!ね、え・・!!お、と・・さん・・・!!!!!!!!」

やっと声が出たあたしは二人の名前を
叫び続けた。



「花!!」


振り向いた先には朔兄が驚いた顔であたしを

お母さんとお父さんを見つめている。


「さ、く・・兄・・・・」


あたしは出ない声を必死に絞り出して

朔兄のもとに駆け寄った。



「花・・母さんと父さんは・・何が起こったんだ・・?」


あたしはただただ泣くことしか

できなかった



朔兄はそんなあたしを優しく抱きしめてくれた



「きゅ、救急車だ・・!!!」

見ていた人の声で静かだった周囲が騒ぎ出した。