一瞬で手続きを終えると、須藤について飛行場に出た。
想像以上に広い。
見たことも無いような飛行機が、所狭しと置かれていた。
「すっげぇ…。」
「えっと…、今使ってないセスナは…。あぁB-34だな。」
確認すると、少し歩いて1基のセスナの前で立ち止まった。
「こちらが、土屋さんのセスナになります。」
「おう。俺のものか。」
「いえ、あくまで貸し出すのであって、土屋さんのものではありません。」
「えー、もらえないの?」
「買い取っていただく事は、可能ですよ。」
「…一応聞いてやる。いくらだ。」
「200万Gです。」
「…よし。仕事すっか。」
「…。えー、それでは、土屋さんの順番が来るまで、ここで待機しましょう。しばらくは、私が同乗させていただきます。」
「え…おっさんとかよ。」
「須藤です。須藤部長補佐と呼んでください。あと、いい加減敬語を使いなさい。」
あ…、怒ってる。
「はい、かしこまりやした。部長補佐どの。」
「ん、まぁいいでしょう。私は、副操縦士の役目をしますが、基本的には1人で操縦してもらいますからね。」
口調が、強くなったなこいつ。
本物の仕事っぽいな…。
だる。