笑顔で、語りかけてくるおっさんには悪いが、全然意味がわかんねぇ。

そんなこととは知らず、話を進めるおっさん。


「それでは、飛行場をご案内したします。ここからですと…、『太陽飛行場』が一番近いようですが、いかがでしょうか?」

「イカでもタコでもいいよ。そこに行けばいいんだな?」

「はい、『太陽飛行場』へ向かわれるのが、いいと存じます。」

「わかった。行くぞ良太。」

「待ってください!」


慌ててついてくる良太を放っておいて、足早に部屋を後にした。

さて…、どこにあるんだ?『太陽飛行場』。


「それで先輩は、場所がわかるんですよね?」

「は?わかるわけねぇだろ。お前が案内してくれるんだろ?」

「はぁ…。ですよねぇ。じゃあついてきてください。」


ため息は、余計じゃねぇか?軽く傷ついちゃうよ俺。





良太の案内で、駅についた。


「ここから、電車で行きますよ。」

「へぇ、電車もあるのか。」

「電車の車掌を、やりたいって人がいる限りは、電車が動いてますよ。」

「なるほどな。…てか、素人の運転で事故らねぇのか?!」

「心配なら、割高ですけど、オフィシャルの電車もありますよ?」

「いや、安くていい。」


安全より、金だ。

なにせ、俺には金が無いからな!!


「ん?そういえば、俺金持ってんのか?」

「はい、最初は1万G持ってますよ。」

「じーってなんだ?」

「ゴールドの略…ですかね?『to be』の通貨です。ちなみに100Gが、現実通貨の1円ですよ。」

「じゃあ、俺は100円持ってるのか…貧乏だ。」

「飛行場のあるのは、3駅先です。料金は…300Gですね。オフィシャルだと3000Gみたいです。」


貧乏人は、迷わず300Gの切符を手に入れた!!