心の中で悪態をついて、嫉妬をぶつけていると、良太が説明を始めた。


「やりたい事が決まったら、エスカレーターの側に各職業の案内があるので、調べて行ってみてください。」


俺たち4人は、近くのエスカレーターに向かった。

エスカレーターの目の前にある柱には、何階に何があるのか書かれていた。

それにしても、膨大な数の案内だな。


「格闘家、格闘家。」

「シンガーソングライター…歌手?」


ぶつぶつ言いながら、探すが一向に見つからない。

ていうか、なくね?


「おい、良太。パイロットねぇぞ?」

「なければ、自分で仕事の方法とか、やり方を探す事も出来ますけど…これ。」


案内に目を向けたまま返事をしていた良太が、案内の一点を指差した。

視線を良太から、再び案内に戻して、指先を確認する。


−交通機関−


…あぁ、なるほど。

俺は、とりあえず3階に行けばいいみたいだな。

さらに、卓とみどりのも良太が見つけていた。


「あたしたちは、エンターテイメントなのか。括りがよくわかんないね。」