朝から憂鬱だ。
何故あたしは、汰月と一緒に登校しなければならないんだろうか…。
「口にでてるぞ。」
「えっ!?」
「しょうがないだろ。学校一緒なんだから。」
「だとしても、一緒に行く理由がどこにある!」
「俺が、さっちゃんに頼まれてるから。」
「あの、母親め!」
「だから、ちゃんと理由はあるぞ。」
いくらなんでも、何故汰月に頼む!!
こういう時に、幼なじみだからと言う便利な理由がつくのか!
だからといって、やはり汰月との登校は萎える。
憂鬱だ。
それに、一緒に登校するとお姉様方の視線が痛いんだよね。
グサグサ突き刺さってくる。