「あっ、亜紀ちゃーん!!」
この声は!!
汰月の家に上がった瞬間あたしにとって、天使の声が聞こえてきた。
「栞(しおり)姉さーーん!!!!!!」
目の前にいる天使に抱きつく。
良い匂い、癒される。
栞姉さんは汰月の3つ上のお姉さん。
とにかく綺麗で、長い黒い髪の毛が素敵な人。
やっぱり兄弟揃って、顔がよろしいこと!!
あたしの駿やお菊ちゃんも負けていないけれどね。
「久しぶり!亜紀ちゃん!!」
「お久しぶりです!!」
「また一段とかわいくなって♪」
「いえいえ!そんなこと無いです!!」
「可愛いわよ♪何で、亜紀ちゃんみたいな子があたしの妹にならなかったのかしら…。汰月、この際亜紀ちゃんと結婚しなさいよ!!」
ちょっと、栞姉さん!!
それは、言っちゃいけないでしょうが!!
心の中で、ツッコミをいれた。