「は…?なに?慶介。」
「いい加減にしろよ。全部紺野さんが悪いみたいに…」
「実際そうだろ!?ひとみちゃんに罪着せようとしてただろ!お前見てなかったのか   よ?」
「ちょっと考えろよ!逆だとは思わないのかよ!」
「逆…?なんだそれ?」
「だから紺野さんの言ってることが正しくて飯倉さんの言ってることが間違ってるってこ とだよ!」
「ひとみちゃんがうそついてるとでも言うのかよ?」
「そうだよ!」

……。
大谷君…。

私は唯一信じてくれる人がいて…
余計に涙が出た…。
こぼれおちそうになった…。
だけどそれを隠すように後ろを向いた。

「お前こんなやつの味方するのかよ?」
「俺は信じたいほうを信じるだけだ。」

大谷君…
信じてくれるんだ…
だめだ…
ほんきで落ちる…

そんなことをしている

「おい!そこで何を言い争ってるんだ!」

バスケ部の顧問が来た。

「おいそこの4人体育館の外に出ろ。練習の迷惑だ」

それは本堂先生だった。
そして私たちは本堂先生に言われて体育館の外に出た。

「何があった。全部説明しろ」

そして女子の代わりにけんか腰になりながら男子2人が軽く言い争いながらも説明していた。

「ふ~ん…。とりあえず2人から話を聞こう。発端はそこらしいからな。紺野・飯倉つい てこい」

私たちは言われるまま付いて行った。

「さきに飯倉から話を聞く。お前は待っていろ。」

先生の顔を見るとやさしく笑顔で微笑んでいた。
練習の邪魔になっていたのでてっきり怒っているかと思った。

先生の笑顔で余計涙が出そうだった。