じわ~…
あっやばい…。
涙でそう…。
どうしよ…。
「おい!!だまってんなよ!!自分の都合悪くなったら黙りこくのかよ?最悪だな!」
全部こいつのせいだ…。
うちは何にも悪くないのに…。
こんなに責め立ててくるから…。
「おまえなんかバスケ部はいる資格ねーよ!!俺らが入るんだ!お前の顔なんか見たくね ー!お前ぜってーはいんなよ!」
え…。
なんで?なんでなんでなんで?
なんで私がバスケ部はいっちゃいけないの?
バスケ部に入る資格がないのは…
あんたでしょ?それに…
「ひとみは入る資格あるの?私よりひとみのほうが…」
涙が出てて声が詰まってしまった。
でも泣きそうなのはばれたくない…。
「あたりまえだろ?ひとみちゃんは被害者だ。お前頭おかしいんじゃねーの?お前がうそ ついてたんだぞ?お前に入る資格なくて当然だろ!!」
違う…。
私は…。
うそなんてついてない…。
「ひとみちゃんは何も悪くないのにお前に罪を着せられて…」
違う…。
罪を着せられたのはうち…。
うちはひとみに罪なんか着せてない…。
「なのになんでひとみちゃんが入る資格ないってことになるんだよ!!」
どうして?
どうして?
私は何もしていないのに…
なんで……
「っ…ちが…う。わた…しは嘘なん…てついてない」
「お前いい加減にしろよ!まだひとみちゃんに罪を着せるつもりかよ!」
…。
私が悪いの…?
「あやまれよ!!」
え…?
「ひとみちゃんにあやまれよ!!」
私が…
謝るの…?
うちがひとみに…?
ウチガワルイノ?
「おい!はやくあやま…」
「いい加減にしろよ!修平!」
悪魔の声をさえぎるように大谷君が叫んだ。