私はひとみのところへ歩み寄った。
「ひとみ。意味わかんないんだけど…」
「はぁ?いきなりなんなわけ?」
「なんでうそつくの?」
「嘘?なんのこと?」
「うちがバスケに興味ないわけないじゃん!!」
「そんなの知らないよ!」
「それに誘いを断られたのはあたしのほうでしょ!!」
ひとみは黙り込んだ。
でも目はとても鋭くて…
私を思いっきり睨んでいた。
「え?どうゆうこと?なぁ慶介どうゆうこと?」
「俺に聞くなよ。」
2人はわけわかんないといわんばかりにおどおどしていた。
2人だけじゃない。
うちだってわけわかんない。
「なんでそんなこと言うの?」
え…?
ひとみを見るとひとみは目に涙を浮かべていた。
「なんでそんなウソ言うの?」
「はぁ…?」
「そんなにうちのこと嫌い???」
「なんでそーなる…」
「お前うそついてたのかよ!!」
なんでそーなるの?って言おうとした矢先…。
悪魔がいきなり口を挟んできた。
「はぁ?あたしはうそなんてついてない」
「だってひとみちゃん泣いてるだろ!!」
「だからってなんでそうなるの?被害者はこっちなの!!」
「お前とことん最低だな!!」
なんで…?
なんでうそを言われてるあたしが攻められなくちゃいけないの?
てゆうか…なんであたしのことを何も知らないやつに…
関係ない奴に…最低なんて言われなくちゃいけないの…?
「あんた…最悪。」
「あ”!!おめーだろ!!嘘ばっかり付きやがって!!」
「なんでなんも知らないやつに最低なんて言われなくちゃいけないの!?」
「おめーが最悪なことくらい今のでわかったよ!!ひとみちゃんに嘘ついて…そのうえ自 分は言ってないみたいにひとみちゃんのこと攻めるんだからな!!」
「はぁ…?」
もう嫌だ…。
本気で…。
最悪…。
なんなの?
うちひとみに何か悪いことした?
何もしてないでしょ…?
なのになんで嘘つかれなきゃいけないの?
なんで責め立てられなきゃいけないの?