「・・ッ何で・・・仕掛けてこないの・・・・。」


やっと振り絞ったような声が鈴から聞こえる。






けれど



___あたしは、応えない。






「そっか・・・夢羽。・・・そうだよね・・・・」


___昔から、そうだったね。



ポタッ。

涙が地面に落ちる音が聞こえた。





「昔から・・・優しかったもんね・・・。」


あたしを見て、優しくけれど力無く微笑んだ。




「・・・ごめんね。」



鈴は、そう言って剣を落とした。




その瞬間、



「何をしているっ!!!光の者!!覚悟っ!!」


あたしに向かって放たれた何か。



「・・・っく・・・」


反応が遅く間に会うかわからないくらいの距離で手を前にかざした瞬間。









「___狂音。」


鈴の音がなるような声で、はっきりと口にした。






___魔法の相殺。




否、裏切り____