「甘いよ!」


振り返った瞬間、飛んでくる矢の数々。



「って!えぇえええ!?」


ちょっとだけ驚いたけど・・・・。



自然と口角があがる。



何故なら?



だって、後ろに笑っている蘭と海の姿があったから。



「樹縛!!」「水鎌」


2人から放たれる魔法が矢の動きを止め兵士を倒した。



「ありがとっ!!」





コウもさっきよりスピードを上げて走る。




闇に似た“黒”があたしを襲おうとする。



「光千百華!!」


“黒”に光をぶつけ粉砕する。



「・・・っち!」


舌打ちが響き、また違う魔法であたしを狙う。




「・・・行け。炎龍。」


静かに彼を見据えて呟く。



次の瞬間、炎の形をした龍が彼を襲う。