驚いて、キョロキョロトしてたが少し落ち着いたのだろう。



一気にあたしに攻撃を仕掛けようとする。





「・・・みんな、おいで。」


手を前にだし、“呼ぶ”
あたしだけの使い魔を。



金銀の光に包まれ、それぞれの形を成して現れる。




瞳には、あたしと同じ色が。
輝く毛には、あたしと同じ色が。







「___行こうか。」


ニッと笑い、声をかける。






そして、走り出す。
ジェルノアをしっかりと握りしめ、真っ直ぐに向かう。



目指すは、“あそこ”





「夢羽、乗り!!」

「うん!」



ヒョイッと、コウの背に乗る。




「おえー!!王のもとへ行かせるなぁ!!」


誰かがあらん限りの大声で叫ぶ。
あたしを指さして。



数秒後、攻撃が飛んでくる。
それを、かわして



「コウ、飛んで。」



コウが大きく、タメをつくり飛んだ。
目の前にいた兵達を飛び越えて。