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「・・・もうすぐだ。」


暗闇を照らそうとする朝日を見ながら笑う男の人影。




___もう少しで手に入る。


「あら、何をしているのかしら。」


不適に笑う横で妖しげに微笑み、男の腕を取るもう女の影。


「いや、何も。」


男はワイングラスに赤ワインを注ぐ。


「私にも下さるかしら?」


優美な身体を男の腕に当て、先程とは比べ物にならぬほど、妖しく微笑む。


「・・・・」


男は答えず、ワインを口に含んだ。


女は男の口に自分のそれを押し付ける。


舌を入れ、含まれたワインを飲む。


__コクン


女の喉をワインが下る。


「・・・っん・・」


女が感じるように声を漏らす。


男は女の服を器用に脱がし床に押し倒す。
肌を露にした女にワインをかけ舌を這わす。


「・・・・っん・・っんぁ」


乱れた女を冷めた目で見ながら、男は、女を弄んだ。








気を失った女をそのままにして、



男は部屋を出た。



そして朝日が、紅く染まり乱れ何も身に付けていない人間界の女王を照らした。





「夢羽、お前を逃がしはせん」


部屋を出ていった男もまた、朝日に照らされた。不埒な姿を感じさせず、乱れを知らない魔法界の王が颯爽と廊下を歩いていった。