だから、成長した夢羽を見たとき、あの人が生き返ったかと思った。
___手に入らぬなら、身体だけでも自分のモノにしたい。
そう、思ったが夢羽は、やはり違った。
むしろ、俺が引かれたのは鈴の闇。
夢羽に俺は強すぎた。
太陽のような輝きに月のような儚さ。
意志をこめた瞳は時に鬼のように女神のように。
___俺には、綺麗すぎた。
鈴は、闇の中でも落ちることなく光っていた。
淡い光だったが俺には、それで充分だった。
幾つもの傷を抱えた鈴を守ってやりたかった。
「・・・王妃様。」
貴方に誓った最後の誓い。
今なら、果たせそうな気がする。
貴方への想いは色褪せることなく、輝いているが、もう振り返ることは無い。
俺は、俺の大切な人を守るために戦う。
それが俺の存在で。
___生きる理由だ。
朝日が俺を強く、押した____