俺が、創る剣は“強い”剣だと言われた。
だから求めてくる人は多かった。
人から求められ、俺は嬉しかった。
けど、1人だけ俺に剣創師をやめるようずっと言い続けた。
それが、弟のシェルノアだった。
「ジェルノア!!ヤメロ!!いつまでも命が持つわけない!!
お前は利用されてるだけだ。」
ずっと、ずっと言ってくれた。
けど、俺は聞かなかった。
___これが俺の運命だと信じてやまなかったから。
そして、決別の日はすぐに来た。
「___ジェルノアよ。
ジェルの剣である、ジェルノアをお前が鎮めてくれ。」
長老の一言が俺と片割れの別れだった。