「・・・夢羽。」
しっかりと、あたしを呼ぶ声がやけに大きく聞こえる。
「・・・すまないな。応えてやれなくて。」
申し訳なさそうにちょっと頭を下げる。
「・・・いいの。今、こうして会えたんだから。」
「・・・そうだな。」
顔は見えないけどきっと、ジェルノアも微笑んでくれた。
「・・・シェルノアを斬った時に、全て流れ込んできた。
双子、だったこと。剣創師・・・として生きていたこと。」
___全部、全部。
「・・・・」
わかる、痛みだからこそ何も言えない。
ただ、黙って話を聞く。
「・・・剣創師は、剣を創るんだ。
自分の一部と相手の一部を剣に込めて。
この意味がわかるか?」
「・・・・」
「いのち、の一部を剣に込めるんだ。」
「・・・い・・の、ち・・・?」
命って・・・?
あたしの考えを見通してるように
「そう、生きる源を剣に込めるんだ。」
静かに、でも哀しそうに言った___