「・・ここ・・どこ・・?」



見憶えのない場所。






ガヤガヤと賑わう市場。




ふとした会話が耳に入る。




「最近は国王が魔法界の王と仲が良いから、治安も安定してるなぁ。」

「そうねぇ、いいことだわ。」

「そうそう、あたしたち、商人にもいい政策が出てるし・・・近年稀にみるいい、国王だ!!」




そんな人たちに親子が近づいて行った。




「すいません、コノ子にネックレスを買ってあげたいんですけど・・・」


顔を薄い布で隠した女のひと。


「いらっしゃい!!どの子だい?」


女の人が子供を持ちあげ、顔を見せた。






でも、あたしからは見えない。




「ほぉ!!可愛い子じゃないか!!ちょっとまっとれよ」



商人のおばさんがいそいそと店の中に入っていった。




女の人は子供に・・



「  、よかったわね。」



微笑んでいる。