ぎゅっと俺の手を握っている夢羽の手をそっと外す






「ごめんね。」




そして、テントを出た。













「もういいんか。」




テントの前に座っていたコウ俺を見ずに聞いた。




「あぁ、もう十分だよ、コウあとはよろしく。」


「まかせとき。



でも、死ぬな。夢羽が悲しむ。」





夢羽____か。




「あぁ、夢羽には何も言わないで。」



「わかっとる。さっさとけりつけてきぃや。」








俺はコウを見て笑って、




駆けだした。