「・・・立ててないし。」 フッと笑って、 「っひゃ・・・!」 あたしを抱えて歩き出した。 驚いている間に ポスン。 ベットに下ろされた。 「まだ、体が辛そうだよ。もう少し休んで。」 フワリと笑う。 「・・・そら、どこも行かない?」 その笑みが儚くて・・・ どこかに行ってしまいそう。 「行かないよ。どこにも夢羽のそばにいるよ。」 ___だから眠って。 前と同じように空の言葉に瞼が落ちていく。