空はあたしを優しく抱きしめて




「夢羽は綺麗。汚れてなんかいない。ヒトを殺したって、夢羽は綺麗だよ。


罪を背負おうとしてるから、
命を背負ってるから、



汚れてなんかない。」




「・・・そら・・・」



もう、耐えきれなかった。





「っふぅ・・・っ・・っぅ・・・」



嗚咽が固く閉じてる口から零れる。





「・・・・・」



空は何も言わず、ただ、あたしの頭を撫でていた。


















どれくらいたったのだろうか。


あたしは泣きやんだけど空はあたし頭を撫でていた。





「・・・空、となら汚れてもいい。


こうして、いるだけで、安心する。」




ギュッと空の服をつかむ。





汚れても、堕ちても




空がいるなら平気だから。