「んっ・・・・っぃ・・・っゃ・・っはぁ・・」 満月が顔をのぞかせてあたしを照らす。 月明かりに照らされて 銀色だった髪はうすく金色が混じる。 「・・・っぃやぁあ!!」 割れるような頭の痛さで目を覚ました。 太陽と別れて、 また、旅を始めた。 行先はアバンギャルド街。 ラウルさんの恋人がいるところ。 だから、楽なのは承知。 けど、 そこに行くまでの道のりが酷く荒れている。