もう、手から零れ落ちるモノをそのままにしたくないの。 「じゃ、魔法解いて行くね。」 コウが地面を蹴ったと同時に 「・・・・解。」 太陽以外にかけた魔法を解いた。 「夢羽、休め。」 疲れがあたしを襲う。 「・・・ご・・め・・・」 薄れゆく意識。 閉じていく瞼。 そんな中で __もう、何も失いたくない。 そう、強く、強く、胸が囁いた。