あたしの名前は夢羽。


夢の羽って書いて“むう”って読むんだ。





人間界と魔法界の境目にある村で暮らしている。




スクート村ってとこで。







親はいない。


身寄りもいない。



だけど、この村の人たちはあたしを育ててくれている。



優しい人ばっかで涙が出る。






「夢羽!!こっちこっち・・・!!」


丘を登り終えたところで見慣れた6人が手を振っている。




「みんな~!!」


あたしたちも手を振り返す。