声も出ない。


ただ、ただ、涙だけが頬を伝う。







何で泣いてるんだろう。





ふと、上を見たら・・・





「・・・・!!!」






記憶があたしを支配する。







「た・・・いよ・・・う」




今はもういないかもしれない貴方の名を呟いた。




「・・・そら・・・」




空があたしを飛ばしたのは、






あたしに“見せない”ため。








たいようを消す姿を。





そう思ったら



「・・・・っふ・・ぅ・・・」