どことなく、夢羽に似てて・・・ 「・・・夢羽・・?」 名を呼べば狐はくるりと反対を向き、どこかへ走ってしまった。 「・・・夢羽な訳ない・・・」 自分に言い聞かせるようにして、呟く。 何度も、何度も。 どれくらいたったのだろう。 あたりはもう、暗くなり月が銀の光を放ち始めていた。 「・・・戻らないと。」 そして、ゆっくりと立った瞬間・・・ 「きゃーーーーーーーー!!!!!」 叫び声が・・・村から聞こえた。