周りの人が息をのむ音と話し声が聞こえる。 後ろめたさは、ある。 けれども、そんなことも言ってられない。 「ラウルさ・・ん・・・?」 騎士団員の人が目を見開いて驚いてる。 「すまない、けど、俺はこの道を進むと決めたんだ。」 そう言って背を向ける。 そして、歩く。 もう、振り返らずに。 ラウルさんにあたしたちも続く。